戦略的なノベルティの選び方
大阪市住之江区にある田中手帳株式会社です。1937年に創業した手帳製本会社です。手帳に関しての情報をお届けします。
ノベルティって、どんなものが良いのでしょうか?
取引先へのご挨拶、就職フェアでの配布物、株主総会時の土産など、配布する時期は決まっているものの「じゃあ何を選ぶ?」と困ってしまいますよね。この記事を読めば「このノベルティだ!」と選べるようになるでしょう。
昨今、ノベルティとして配布されるものが世に溢れています。広告も溢れているので、人々は広告そのものに無関心になりがちです。同じことが企業や商品・サービスにも言えます。どうやって目立つか以上に、どういう印象を持ってもらうかが差別化のポイントになっています。
良いノベルティを選ぶためにも、一度ノベルティを受け取った時のことを思い出してみてください。
ノベルティの意義・目的
ノベルティとは、一般的には、認知度向上(広く知ってもらう)やイメージアップを図るために、無償で配られるアイテムのことを指します。その企業、その商品やサービスを、普段目にする機会がないお客様にも、効果的にメッセージを届けることのできる宣伝方法のひとつです。
状況 | ノベルティ |
取引先へのあいさつ 展示会 街頭での配布 |
名入れのボールペン 名入れのタオル 名入れのタンブラー 新商品の試供品など |
ノベルティのメリット
ボールペンやエコバックなど、気軽に使用するものを選ぶことで、ロゴやURLなどを目に触れさせることができます。日常的に持ち歩くものであれば、ノベルティを使用する人物を通じ、更に多くの人への認知が見込めます。また独自性のあるノベルティは、企業の考え方や取り組みを広める役目をつとめます。
ノベルティのデメリット
ノベルティは認知度を上げますが、効果検証がしにくい一面を持っています。また費用(支出)はかかりますが、ノベルティ自体からの収入はありません。大量の在庫を抱えると、保管する場所を確保する必要も出ますので、配布方法や配布期間を検討する必要があります。
ノベルティの発注スケジュール
ノベルティは、配布日の1週間前には手元に届いている状態が理想的です。配布場所への移動や数量の管理、フライヤーの封入作業など、事前の準備が必要なことも多いためです。
また、名入れのものや、カスタマイズしたものを発注する場合は、時間的な余裕も必要です。実際の配布日から逆算し、2か月前から動き出すことをおすすめします。
- 1~2週間目 情報収集期間、商品を決定
- 3週間目 予算を通し業者へ発注
- 4~7週間目 ノベルティ製造期間
- 8週間目 納品
ノベルティの種類と効果
ノベルティの種類と主な効果をご紹介します。
使い捨てのノベルティ
たとえばポケットティッシュやマスク、バスソルトなどです。手軽に取ってもらえて目にしてもらえるため、知名度アップの効果があります。
季節もののノベルティ
たとえばカイロやブランケット、うちわなどです。夏や冬、イベント会場などでもらってもらえる可能性が高く、特定期間で多くの方に目にしてもらう効果があります。
常時携帯のノベルティ
たとえば折り畳み傘やエコバッグ、タンブラーなどです。使用してもらうことで親近感が上がり、他者に宣伝してもらえる効果があります。
独自性のあるノベルティ
たとえばコンセプトの強いオリジナル商品やSDGs商品、リサイクルをアピールする商品などです。環境に配慮している点を暗に伝えて企業のイメージをアップ効果があります。
ノベルティと希少価値
本来、ノベルティは特別に配布されるものとしての珍しさ(novelty)=希少価値があります。希少であるという意識が薄れるのは、世に同じようなものが溢れているせいです。ノベルティとして配布されるものの多くは日用品ですが、日用品であるからこそアピール力に欠けるとも言えます。
アピール力を高めるためには、独自性が高いものや、目新しいものを選ぶ必要があります。またSDGsなどに即した話題性のあるものも良いでしょう。もしも、あなたの会社が何らかの社会貢献に取り組んでいるのであれば、それをアピールしない手はありません。
会社は単体のコミュニティですが、その土地で長く続けば地域貢献を求められる場面も多いです。その活動は社会貢献へとつながっています。会社がどんなことをしているのか、当たり前のことでもアピールしなければ世間の人たちにはわかりません。持続するための活動、持続していることをアピールする方法こそがノベルティです。
会社を語る機会を作る、そういうノベルティは大変優秀なノベルティです。
企業の社会貢献についての変遷
企業が社会貢献をアピールするようになったのは近年のことです。企業は、基本的に営利を目的とした経済活動を行う団体ですが、その多くが活動の中に社会貢献の要素を持っています。
CSRとは
CSRはCorporate Social Responsibilityの略で、一般的に「企業の社会的責任」と訳されます。企業は利益を追求するだけでなく、環境問題や人権問題への対応をはじめ、さまざまな社会的責任を負っているという考え方です。日本では、2003年がCSR経営元年と言われています。
CSVとは
CSVはCreating Shared Value(共通価値の創造)の略で、企業が社会的な価値と経済的な価値・利益の両方を創出するという考え方です。ハーバード大学のマイケル・ポーター教授が2006年に提唱、2011年に注目を集めた考え方です。CSVは「社会問題の解決が経済的な利益につながる」という、企業の目的を再定義する考え方です。
SDGsとは
SDGsはSustainable Development Goalsの略で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されています。SDGsは、2016年から2030年の15年間で達成すべき「世界共通の目標」として、貧困・健康と衛生・エネルギー・環境・平和など17種類の目標が提示され、2015年9月に国連で開催された「持続可能な開発サミット」において、国連に加盟している全193カ国によって採択されました。社会的責任を果たしつつビジネスの機会を創出しようという考え方ですね。
責任だけを強調したCSR、利益も必要だよねと共生を目指したCSV、国際的な枠組みとして持続可能な開発を推進しているSDGs。社会との関係に配慮しつつ企業側の現実的な視点が入ってきていますね。そのため、ノベルティにおいてもサステナブルなものを選ぶという変化が生まれています。
サステナブルなノベルティのメリット
サステナブルなノベルティを選ぶ最大のメリットは、語るより感じてもらえる点です。
サステナブル(sustainable)とは「持続可能な」「持続力のある」という意味です。よく耳にするのは、SDGsの努力目標と強く紐づいているからです。
サステナブルには、「どんな立場の国も経済発展だけに取り組むのではなく、環境や社会が抱える問題にバランスよく取り組み、その根本的な解決によって世界を持続させる」という意味があります。リサイクルマークや、FSC認証紙のマーク、フェアトレードマークなど、貢献内容を示した表示があります。
サステナブルなノベルティは、企業や商品・サービスのイメージアップだけでなく、社員の働き甲斐やモチベーションアップにもつながります。 なぜなら、会社が社会的に素晴らしいと評価されることに関わっているとアピールすることによって、その場で仕事をしている自分も誇らしいと思えるからです。サステナブルなノベルティを選んだ理由を、朝礼や社内メールなどで周知しておくとより効果的です。
サステナブルなノベルティのデメリット
サステナブルな素材は、一般的なものより高めです。なぜなら、サステナブルな素材は、それ相応の手間とコストをかけて生産されるからです。もちろんその素材を使って製造される製品も高めにならざるを得ません。 購入者が増えれば開発も進み、将来の価格は抑えられるかもしれません。
サステナブルなノベルティの種類
マークを見れば社会貢献の内容がわかるものが多いです。例えばFSC認証制度やカーボンニュートラルラベル、エコマークやグリーンマークなど です。SDGsのように色で特徴を表すものもあります。自社が取り組みたいと考えている領域のマークを選びましょう。
たとえば、FSCマークを選べば、持続可能な森林管理を支援していることを暗に示します。カーボンニュートラル製品を選べば温室効果ガスについて、エコマークやグリーンマークなら製造過程や環境負荷が低い低い製品を選んでいます。
生活者が環境にやさしい選択をすれば、企業に対して環境に配慮した製品の開発を促すことにつながり、地球環境にやさしい世界になっていきます。
私たちは普段使いが変われば世界が変わると伝えています。
サステナブルな手帳でアピールしよう!
田中手帳では「記す手帳botanical」というサステナブルな手帳を作っています。
「記す手帳botanical」は、名入れ可能なセールスプロモーション品として生み出された商品です。同窓会やイベントなどの記念品として配布していただくのも良いですし、会社で配るノベルティとしてもイメージアップに貢献する仕様になっています。
87年手帳製本一筋でやってきた工場で作っている手帳です。使いやすさや丈夫さなどは言うまでもないのですが、何よりも「手帳」というものがノベルティとしていかに優れているかをお伝えしたいと思います。
手帳は一度使い始めると1年間持っていただけるものです。1年間は必ずプロモーション効果があるということです。名入れした手帳は一年間貴社をさりげなくアピールしてくれます。単純接触効果で貴社とお客様の関係を親密にしてくれるでしょう。関係が親密であれば、何か必要になったときに声がかかりやすくなります。
記す手帳botanicalは厚さ4mmの手帳です。なぜなら、薄型の手帳ならば若い人でも携帯してもらいやすいからです。 また、紙にもこだわりました。自然のやさしさを感じられるような手ざわりの珍しい表紙を採用し、もちろんFSC認証紙を使っています。見た目だけではなく、手ざわりでも社会貢献を伝えられるでしょう。
手帳は、ノベルティが狙う4種類の効果すべてを網羅する商品です。
- 使い捨てのノベルティ=知名度アップ
- 季節もののノベルティ=認知度アップ
- 常時携帯のノベルティ=親近感アップ・宣伝
- 独自性のあるノベルティ=イメージアップ
お客様と一緒に使用すれば、連帯感もアップします。ぜひ御社のノベルティとしてご検討くださいね。